「ゴジラ×メカゴジラ」感想。設定や展開に既視感あるけど全般的に面白い作品。

2019年4月8日

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出典:http://blog.goo.ne.jp/

前記事「ゴジラ・モスラ・キングギドラ大怪獣総攻撃」感想の続きです。

シン・ゴジラを見てからのゴジラシリーズ感想。
「ゴジラ×メカゴジラ」。2002年12月公開。

個人的評価:70点

予告

 

とっとこハム太郎と併映で、今作を見るために我慢して先に上映されていたハム太郎を見なければいけないのがキツかったですねw
ちびっこばかりでしたしw
 

さて、今作感想

リアルタイムで見に行ったんですが、内容ほとんど覚えてなかったですが、改めて見てみたら面白かったです。

ゴジラはもうほとんど脇役=災害で、主人公を取り巻く人間ドラマやメカゴジラ(3式機龍)にスポットを当てているのは良かったです。

ただ、設定やメカゴジラ関連、演出がエヴァの影響を受けている感じがしましたねw

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機龍暴走終了時の夕方バックの遠間のカット、マシンオペレーターのやり取り、特撮のカットでも標識など前面に出すなど。

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バトルラストでメカゴジラは電力不足で動かなく、電力会社から関東の街から電力をもらうのは丸っきりエヴァのヤシマ作戦ですね…。

他の作品で見たことがある展開で、目新しさは無いので自分にとってはあまり記憶に残らない印象になってしまっていますね…。

でも面白かったです。
確かに話の展開は既視感あるのですが、メカゴジラとしてまとまっています。
メカゴジラの存在はリアリティに欠けたものですが、それはこういった世界と割り切れれば面白く、これまでのような鈍重ではなく、スピーディなアクションをするのも意外性があり、ロボット好きなら楽しめると思います。
 

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テーマのひとつの「命」はありがちながら良かったと思います。メカゴジラは描きやすいのかもしれませんね。初代ゴジラの骨からメカゴジラを生成、そのDNAによってゴジラを守ろうと暴走もしてしまうという。デザインもカッコイイし、機龍というネーミングもイイですね。

主人公のエピソードをもうちょっと描いてほしかった

「一人で戦って生きなければならない」という生い立ちのような話も出ますが、回想シーンもなくセリフだけで済ましているので、そこがちょっと分からないのがもったいないですね。

家城茜(釈由美子さん)の主人公のエピソード、とっとこハム太郎も上映とのことで“尺”の問題なのか…(ごめんなさいw)。
また、メカゴジラ再起動時に「機龍ー! 私に力をー!」と言ってたりするけど、やはりその辺りがちょっと感情移入しづらいですね。
 

でも話の作りは上手く、演出など全般的に良かった

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特殊自衛隊の身体訓練演習も意味あるの?と思わせるけど、ラストでメカゴジラが倒れたときに乗り込むときで納得。

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ゴジラの出現から生態系が崩れ、モスラやガイラなど巨大過去東宝特撮を出しつつ、メーサー砲主導とした特殊自衛隊の戦略としているのは、世界観構築やファン向けとして良かったです。

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全責任は私が取ると何度も言い切るという総理。今の政治家の方々にもそういう在り方でいてほしいですねw

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メカゴジラ作成も国会で審議、暴走時も内閣総辞職か?という描き方もしていて、ちゃんと政治の部分も描いていますね。

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ゴジラの熱線を吐く際の背びれが光る演出。
これまでのように全ての背びれがぼわっと発光していくのではなく、部分部分がダンダンダンと効果音が鳴って光るのが新しくて良かったです。

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アブソリュートゼロをゴジラに放射する際の演出。
初代ゴジラへのリスペクトや、歴史や世界が繋がっていてメカゴジラへの因縁も分かります。演出自体も既視感はありますが、良いですね。
 

細かいツッコミ

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戦闘機2機でメカゴジラ吊り上げるの無理でしょw
 

総評・まとめ

これまで見てきたゴジラシリーズの中では面白い方だと思います。

ただ、ゴジラというよりメカゴジラが主役でロボット映画のような印象なのでちょっと毛色が違うと思います。そこは好みでしょうけど、そのポイントが分かれば結構楽しめる作品だと思います。
 

 

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