【ネタバレ】ドラマ「地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子」1話感想。2つのモヤモヤと面白さ。

2019年4月8日

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出典:http://www.ntv.co.jp/

あまり自分はドラマを見ないのですが、たまたま電車の中吊り広告を見て興味を惹いたので見てみました。

自分が興味を持ったポイントは2つあって

■1
自分の以前の仕事柄、校閲に親近感があった。
→自分は昔、校正の赤字が入った原稿を見ながら、PC上の文字や画像データを修正する仕事をしていたこともあるため。

■2
石原さとみだから。
→シン・ゴジラ見てから注目するようになりました。

です。

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さて、感想ですが、自分は面白かったです。

面白かったのですが、どうもモヤモヤ、スッキリしない感じもありました。
それがどうも気になって考えてみました。

まず面白く感じた理由は
テンポが早いため見てて飽きない
(同時にストーリーのアップダウン&王道と意外性も分かりやすい)

石原さとみがかわいい(←なんだそれ)
からです。

そして、モヤモヤした点は2つ。
上の2つと比べるとちょっと真面目。

以下、ネタバレありで色々書いてみようと思います。

■面白さ その1

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フィクションと言ってしまえばそれまですが、現実にはあり得ないストーリーで、主人公が空気を読まず、自己主張も強く、日本の会社では好かれないタイプであり、結局のところそれで成功してしまうパターンという図式が見えたため。

作中でも、
・校閲への配属先での自己紹介で「短い間ですがお世話になります」という発言
・初対面の上司に「スーツが10年以上前のものですよね」と言い出す
・初対面の編集者にタコとか言い出す
などなど、他にも色々ありますが、仕事もできない新人がこんな言動取っていると、勘違いで痛い、嫌われるタイプではありますよね。

1話最後の方で失態起こしてからは、一応謝ったりしてちょっとはマシになった感もありましたが…。まあ、フィクションだし、石原さとみだから許される、こんなのは現実にはあり得ないのでコメディドラマとして見るのかなと思いましたがw

でも逆に思ったことがあって、日本社会では協調性や横並びを求められ、出る杭は打たれ、自己主張は好かれません。しかし、歴史を省みたり、日本や世界の成功している天才は、ある種変人で変わり者、自己主張が強かったり、本人なりの強みや得意分野があったりします。

そう考えると、今作の主人公のようなファッションの得意分野のこだわりが強く協調性がない変人タイプは、日本の会社では成功しない、疎まれるかもしれないけど、起業、独立などすれば成功するタイプなのかもしれないとも思ったのです。

つまり、モヤモヤ感のもうひとつは、現実にはありえない主人公だけど、逆に現実で成功するためには、ここまで破天荒である必要あるのかなと思ったことです。

だからこそ作中でも、大御所の大作家にも気に入られるんでしょうね。大物はやはりそういったところを見るんだろうな、と思いますw

…まあ、馬鹿と天才は紙一重と言いますがw

■面白さ その2

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フィクションだし、役柄だから仕方ないけど、美男美女は人生イージーモードだなぁと思いましたw

河野悦子(石原さとみ):
希望してる会社の入社試験を7回落ちてることで苦労もしてるが、入社してから好き勝手やりつつも、作家の大先生に気に入られる。

折原幸人(菅田将暉):
イケメンで作家、しかもモデルにスカウトされ、森尾登代子(本田翼)に「ウチくる?」なんて言われる始末。

ストーリー展開が出来すぎで、美男美女が役得すぎる世界のキラキラ感が、モヤモヤ感と空しさとドッとした疲れを引き起こすことにもなりましたw

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■他細かいことを幾つか挙げてみます

◇「立日橋」の話のくだりは良かったと思いました。

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ともあれ、この結果で本郷先生が息子に会うきっかけになるのかな…。

そこで考えると、菅田将暉が演じる折原幸人は作家らしいので(公式サイトに書いてあります)、本郷先生の息子なのではないでしょうか。勝手な予想ですがw

本郷先生は離婚してます。息子の菅田将暉も離婚によって父に恨みか何か因縁があって、作家としてやってるんでしょうかね。

1話の主人公のその校閲がきっかけで、本郷先生が息子の折原幸人(菅田将暉)に再開することになり、更に主人公の校閲をきっかけに不仲が解消になるとか。

なお、原作のタイトルはシンプルに「校閲ガール」らしいのですが、ドラマでは「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」となっています。(長くてカッコ悪いですが。)

「地味にスゴイ!」は余計なんじゃないかと思うのですが、上記の理由から、ドラマでは物語の始まりのきっかけと締めくくりである「地味にスゴイ」が重要ワードとしてタイトルに入れたのかなと思いました。

ドラマを見てない人のために簡単に説明すると、主人公が初めて行う校閲(大作家の書籍)で、今どきの女子高生は「チョベリグ」ではなく「地味にスゴイ」などを使うと指摘しました。

1話で「地味にスゴイ」のワードは物語のきっかけとして表現されているのですが、ラストでも親子の再会、和解のきっかけとなったワードとして締め括るような気がします。

もちろん「地味にスゴイ」のワードは、普通に「校閲の仕事」ととのダブルミーニングもあるでしょうけどね。

ちなみに公式サイトのURLでは「jimisugo」となってるので、公式としては「地味スゴ」と略してもらいたいんでしょうかねw

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◇菅田将暉はイケメン枠ではないかと…(ファンの人すみません)。
そしてラストの一目惚れシーン。石原さとみに一目惚れは分かるが、石原さとみが一目惚れなんて…。そのシチュエーションも少女漫画みたいにベタすぎでどうかなぁとも思いましたが…。今時こんなベタな演出あるのね、と思いましたw

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◇ドラマはテンポも早いし、主人公がテンション高く、よく喋るのか、見終わってからドッと疲れてしまいましたw

◇無駄に多いテロップ&アニメ的なテロップはそれを入れる必要性もよく分からないし、いらないかなぁと思いました。

◇ファッション(雑誌編集)ということで、若い女性をターゲットにしつつも、書籍などの校閲で書籍への興味、文章の正しさや
地味な裏方の仕事の大切さを教える誘導、きっかけとしては良いと思いました。…が、後のストーリー展開でちゃんとそれが描かれるか心配。地味な校閲の社員にもっとスポット当ててほしいところ。

◇面接で7回落ちてて、面接官が「またか」と言って落とすつもりなら、最初から書類選考で落としとけばとw

◇個人的にですが、自分は「校閲」「校正」の違いが分からなかったので調べてみました。

校正とは、誤字や脱字など文字の誤りを正すこと。
また、印刷物の仮刷りと原稿を比べ合わせ、誤植や体裁の誤りを正すことをいう。
「謝りを正す」を「誤りを正す」に修正したり、「柿」を「姉」に修正する作業や、各媒体で決められた表記ルールに従っているかといったチェックを行うのが、校正の仕事である。

校閲とは、文書や原稿などを読み、内容の正誤や適否を確認する作業のこと。
内容の矛盾や表現の誤り、事実関係の誤りなど、原稿の内容に間違いがないか確かめるのが、校閲の仕事である。

とのことです。

出展:http://chigai-allguide.com

◇これは校閲ガールとは関係なくてすみませんが、石原さとみは失恋ショコラティエのほうが可愛いとのことらしいので
こちらのドラマも見てみようかなと思いましたw

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出典:http://getbeauty.jp//a> , http://matome.naver.jp/ , https://www.youtube.com/

確かに石原さとみは甘系のファッションで前髪があると天使すぎるなぁw(作中では小悪魔らしいけど)
こっちの方が自分は好みですがw しかもこの作品は石原さとみに加え、有村架純まで出るとか。

2016.10.09追記
失恋ショコラティエ見ました。
【ネタバレなし】ドラマ「失恋ショコラティエ」が面白かった。石原さとみ可愛すぎ。
【ネタバレあり】ドラマ「失恋ショコラティエ」感想。屈折こそが魅力の作品。

◇初回視聴率は12.9%。
最近のドラマでは高い方なんでしょうかね。ただ、主人公の言動が視聴者の女性からは好かれてないようでもあり、今後どうなるのでしょうか。
http://www.cyzowoman.com/2016/10/post_22142.html

◇ストーリー予想
後半でファッション雑誌か、上記で挙げた作家親子の件で功績を出し、念願の編集部異動を通知される。しかしその頃には校閲の仕事にやりがいを感じ、自分は校閲に残るパターン。(しかしこれはありがち過ぎるw 原作だとどうなんでしょうね。)

1話はモヤモヤしつつも面白かったのでとりあえず2話も見てみようと思います。

(記事中敬称略)
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公式サイトはこちら
http://www.ntv.co.jp/jimisugo/index.html

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